南側隣家が２階建て、将来においても２階建て以上は建たないというような前提条件で計画をしました。南側にある程度の空地を確保し、２階へ直射光が射し込むようにしています。１階は直射光は期待できないため、２階にリビングを設け、１階に寝室と水廻り、３階に子供室を配置しています。子供以外は１、２階で日常生活は完結するようになります。将来ホームエレベーターを導入しやすいようにそのスペースは確保し、当分は収納スペースとなります。ＬＤＫの上部に吹抜けを設け、子供室と繋がりをもたせ、秋から春にかけての直射光の取り込みを計っています。隣家の窓と対面する場合等は、ツインタイプのプリーツスクリーン等で部分的に視線を遮ります。各室とも、出入り口は引き戸とし、ホールやクローゼットを通し北側の窓との通風を確保するようにしています。ファサード（北側道路面）は外壁に凹凸を付け仕上げを変えデザインしています。窓際、道路のアイレベルに合わせフラワーボックスを付け、街並みに彩りを与えます。日陰で育つ植物、花の付く植物（ヘデラ等の観葉のツタ類、インパチェンス等）は限られますが、少しでも建物が引き立ち、近隣のコミュニケーションのきっかけにもなります。隣家からの視線は、ツインタイプのプリーツスクリーンで採光部分を調整しながら、遮蔽します。 

※　自家用車については狭小敷地で住環境の確保を優先し、近隣の駐車場を借りることとしています。