




コンセプト&プラン
地方都市の旧街道沿いの商店街や地域の日常生活に密着していた商店街はかつてのにぎわいはありません。
都市計画上近隣商業地域に指定されている地域でも商店が数少なくなり、 店を閉めた状態のままのところも多いようです。
商業地として再生できれば、また、まとまった敷地で共同住宅として転用できればよいのですが、現在の社会経済状況では
難しいようです。
商業地から住宅地へ収斂せざる得ない地域もあるようです。
一方世帯では、商店主から世代が代わり、サラリーマンが世帯主になる家庭もあるのではないでしょうか。
また、高齢化して生活に不便をしている。 このような地域で狭いながら建物土地があり、住宅として建替えをお考えの方への提案として計画しました。 このような地域は都市計画上の地域指定や周辺状況によりますが、日当たりや風通しの確保が難しい場所があります。
建築設計上で解消できることもあります。そのようなことも含め提案したいと思っています。
街並みと地域コミュニティーの形成
このような地域では建物が道路前面に位置し道路沿いに並び建ち街並みを形成しています。建物のファサード(正面)が街並みの重要なファクターになっています。そして形・色・材質・エレメント・スカイライン・植物等でファサードが形成されます。歴史的な様式保存や整った街並みにするために、ある程度の基準を設けている地域もあります。
みなさんの街、街並みがこれから形成していくことを考えていくことも楽しみかもしれません。
また、道路との接点が近接しているため、個々の生活領域と道路(公共)との関係も近く密接に感じられます。よく道路側に向け狭いスペースでもプランターなどで、花など飾ったり、道路が近隣のコミュニティーの場となっています。道路が通行だけの役割だけではなく、コミュミティーの場としての役割を担っていることを意識したつくりになればよいのですが、個々が道路(公共)との関わりを意識し実践していけば、地域の結びつき、愛着へとつながっていくように思います。実際には、プライバシーに関わる部分は隠すことは当然ですし、関わり方の個人個人の考え方の相違もあると思います。よく話を伺い、その結果を形つくっていきたいと思います。
構造について
この計画においては、壁式鉄筋コンクリート造(WRC)として計画しています。
市街地という前提で耐火性、耐震性に優れた性能が発揮できること、またコストの高低も幅広く対応できること等からです。壁量を多く、壁の位置をよく検討しなくてはなりませんが、非常に耐震性に優れた建物になります。
屋上利用も可能で、外壁の仕上げも多種多様なものが選択できます。コンクリート打ち放し、塗装、土壁風、金属板、タイル等。また、この計画の図面は内断熱で描いていますが、外断熱としてコンクリートの蓄熱性を利用することも可能です。
太陽光 昼光の光源としては下記の三種類に分けられます。※太陽光採光システム協議会hp参照
直射光 |
大気圏内に太陽光が入射すると塵や水蒸気によって散乱、吸収されますが、大気層を透過して、直接地表面等に達するものが直射日光です。直射日光の照度は、天気、方位、時刻などにより変動します。さらに、直射日光には方向性があるため、それを受ける面の方向によっても異なります。強い影と眩しさ(グレア)をもたらし、採光の光源としては不確実ですが、照射されている部分に熱さ、温かみや荘厳さを感じると思います。また、熱エネルギーとしてパッシブな利用、アクティブな利用として給湯、太陽電池として利用されます。 |
||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
天空光 |
太陽光は大気層を透過する時に塵や雲などにより散乱しますが、その散乱光のうちで地表面等に到達するものを天空光と言います。天空の輝度分布は、太陽の位置と大気の状態に大きく左右されるために通常は、非常に複雑なものになります。しかし、実用的には、多くの場合、晴天時、曇天時とも天空輝度分布を一様として仮定します。 設計用全天空照度
直射のない窓からの採光は天空光と反射光により、方向に関係なく窓に面する場所天空がどのぐらい確保できているかによります。 |
||||||||||||||
地物反射光 |
地物反射光とは、直射日光や天空光が周囲の地物、建物、樹木等に反射してくる光の事です。これは、天空光と直射日光の強さの他に、地物の反射性状の影響も受けます。 |